NoobowSystems

Go to Kits, Gadgets and Projects index page

Ramsey AF-1
CW Audio Filter

Ramsey AF-1

    Ramsey AF-1 は、CW受信用のアクティブ・オーディオ・フィルターのキットです。 受信機のオーディオ出力を入れ、スピーカをつないで使用します。 受信機だけでは除去できない混信がある時、このフィルターを使えば目的の信号以外を効果的に減衰させることができます。 最近のHF帯トランシーバではDSPによるフィルターを実装するのが当たり前のようになってきていますが、 このようなアナログ・フィルターでも結構実用になります。 安いし、それになにより自分で組み立てた装置を使うのはやはり楽しいものです。
回路構成

    このフィルタにはMF8 スイッチド・キャパシタ・フィルタICが2個使われています。 2つのICはカスケード接続され、シャープな特性を得ています。 選択特性はフロント・パネルのプッシュボタンの組み合わせによって100/250/500/750Hzの4段階に切り替えられます。 センター周波数はフロントパネルのつまみで可変できます。
    フィルタICの出力は定番のオーディオアンプIC LM380で増幅されて、外部スピーカもしくはヘッドホンを駆動します。 音量調整用のボリュームコントロールを持っています。 背面にはヘッドホン・ジャックが用意されており、ヘッドホンを差し込めばスピーカ出力は切れます。 が、いちいち背面にプラグを差し込むのはかなり面倒。
    動作電源はDC12V。電源スイッチOFF時はフィルタはスルーになります。

組み立てとテスト

    組み立ては何も問題なく済み、調整個所もないので一発であっけなく実動状態になりました。 ケンウッドTS-60Dと東京ハイパワーHX-640トランスバータの組み合わせに実際に使ってみると、 混信の中でもたしかに了解度が向上しますし、バックグラウンド・ノイズも低減させられますからこれはグッド。
    プッシュボタンの組み合わせで選択度を切り替えるのは、意外と面倒です。

ケースに組み込み

    Ramsey社のキットの多くは同じ基板サイズで、専用のケースが別売になっています。 ので、中身が完成したらケースを買って組み込んでもいいし、自分で独自のケースをこしらえたり、あるいは別の機器に組み込んでもいいわけです。 ケースはそれぞれのキットに専用とはいっても基板サイズが一緒なので、異なるのはフロントパネルとリアパネル、 および同梱されているスイッチボタンやダイヤルノブ類で、ケース自体は共通です。
    このキットの場合は一発で調子良く動作しましたので、後日専用ケースを買って組み込みました。 フロントパネルとリヤパネルは単なるプラスチック板で、それぞれのモデル用にあらかじめ穴が空いています。 またあらかじめコントロールの目盛りなどが印刷されたパネル用シールが付属しています。 が、このシールには穴が空いていませんから、ボタンなどの部分をカッターで穴あけし、パネルに貼り付けます。 チープといえばチープですが、それでもご覧のようにきれいに仕上がります。 このキットは単なるオーディオ・フィルターなので問題ないですが、受信機キットなどの場合はこのプラスチックケースではシールドがなくて問題となると思われます。

CWは・・・・

    電信級アマチュアの資格を取ったのが中学のとき。ですが、実のところCWでQSOしたのはたった一回。 実は最初のコードの覚え方が悪かったせいか、どうにも受信が苦手なのです。
    いっとき米国の免許でも取るかと考えたのですが、米国では本当の入門クラス以外はすべて電信が義務づけられています。 そこで7MHz帯を受信してモールスを練習しなおしてみました。 そんな中組み立てたのがこのキットだったわけです。
    米国免許をとるには近所のボランティアが月1回程度行っているテストにパスすればいいだけだし、 テクニシャンクラスであればいつでも合格できると思うのですが、結局重い腰があがらないままです。
    で、気がついたら日本では、電信級保持者っていつのまにか50W出していいことになっていたんですね。 数年前にアマチュア局免許を再取得したさいに、えっ、25W出していいの、と25W機のTS-60Dを買ったのに。むむ。


Go to Kits, Gadgets and Projects
Go to NoobowSystems Lab. Home

http://www.noobowsystems.org/

No material in this page is allowed to reuse without written permission. NoobowSystems has no business relationships with the companies mentioned in this article.

Copyright (C) NoobowSystems Lab. San Jose, California 1999
Copyright (C) NoobowSystems Lab. Tomioka, Japan 2004

Jan. 20, 1999 Created.
Sep. 06, 2004 Reformatted.