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Raspberry Pi

As an early microcomputer user I still dream to build a machine by myself alone, but I would not be able to find time to do so.
One day I read an news article about a newly developed small, inexpensive yet very promising microcomputer board called Raspberry Pi. I ordered mine immediately on that night.
There was no particular purpose at that time for me to buy it, simply I thought it would be fun to play with.



待たされました

    車載のガジェットをアマチュア工作するための手ごろな組み込みマイクロコンピュータがないものかなあと考え続けています。 できあいのハードウェアで、320x240ピクセルくらいでいいからフルカラーグラフィックスをコンポジットビデオに出力できて、 デジタルI/OとアナログI/Oをもち、ローパワーで動作して自分で手軽にプログラムを開発できるもの。
    BASICStamp ではパワーなさすぎ、 PIC ではビットマップディスプレイを使おうとするといろいろ大変。 dSPACE社 [外部リンク] のMicroAutoBoxなんかかっこいいなあと思いましたが、 値段でもたずねて見ようかとセールスさんに自分の要望を話したら、そっけなくやんわりと断られました。 もちろんとてもアマチュアが個人で買おうと思うような値段ではないでしょうけどね。

    で、今回 Raspberry Pi [外部リンク] という小型のワンボードLinux PCが販売されるとのニュース。 教育向けを主眼においていて入門用の開発環境が用意されており、ビデオ出力とデジタルI/Oがあり、組み込み利用も可能。 なにしろ$35という低価格。 これはいいかも。 で、すぐさま予約を入れました。 ディスクはSDカード1枚。 手持ちのSDカードを使い、PCでブートイメージを書き込んでやればいいのですが、 ブートイメージ書き込み済みのSDカードもあわせて販売されていますので、手間を省くために注文しました。

2012-04-14 Raspberry Pi 予約

    しかしいろいろ問題があって量産ランプアップに苦労しているようです。 受注開始の連絡があったのは2ヶ月以上経ってから。

2012-06-23 Raspberry Pi 受注開始連絡受領
2012-06-27 Raspberry Pi 発注

Raspberry Pi Type B Single Board Computer   US$ 35.00
Ethernet network cable for Raspberry Pi     US$  1.57
HDMI cable for Raspberry Pi                 US$  5.49
4GB SD Card with Raspberry Pi OS installed  US$ 16.19
Raspberry Pi Type B Case - Black            US$  6.47
Standard Delivery                           US$  8.02
Order total                                 US$ 72.74
            
    この手のものに人気が集まるというのはとても喜ばしいことですが、 またまた問題があってなかなか生産が追いついていないようです。 主要な原因が世界的な半導体供給不足という不可抗力なのは理解していますので、あまり苦言は言わないことにします。 マイクロコントローラの全世界的な品不足の余波は相変わらず続いていて、 資金力も業界のツテもないスタートアップのちっぽけな会社の小ロットのオーダーなど無視されても仕方がないのでしょう。 ひところは世界中に拠点を持つ有名大企業ですら部品が手に入らず、 納入に間に合わせるために徹夜で電話を掛けまくり、 世界中を飛び回って部品を集めてハンドキャリーしていたそうで。 かくいう私もその対応策検討として、ヘリコプターの場外離発着場の認可要件と手続きとか、航空無線地上局の免許のとり方とか、 ヘリコプターの地上誘導の訓練の受け方とかを調べてましたし。

2012-10-08 Raspberry Pi 出荷

    予約してから入手まで実に半年。 いままでこんなに待たされた商品というのもなかった気がします。 反面、とくに何がやりたいということもなく、それがなくて困るということもなかったので、 届いたときは「ああ、そういえばそんなのも頼んでいたっけね」といった感じ。



ようやくパッケージを開ける

    Raspberry Piは第3研究所での研究課題と思っていましたが、平日はなかなかいじろうという元気が出ません。 早く帰れた本日、ようやくパッケージを開けていじり始めてみます。 最初はボードはいじりませんので、専用プラスチックケースにボードを収め、 さてディスプレイを用意しようとして・・・ あれえ? Raspberry Pi用に使おうと思っていた中古BenQモニタはVGAインターフェイスのみ。 でもRaspberry PiのディスプレイインターフェイスはHDMIです。 それではNoobow9200用モニタにつなごうとしたら、こちらはDVI-Dしかありません。 HDMI-DVI-Dアダプタや変換ケーブルはありませんので、残念、これではディスプレイをつなげない。 今日はここまでだ。

2012-12-05 パッケージ開封、専用プラスチックケースに組み込み

まったく高い買い物をする

    中古BenQモニタを活用したいところですが、昨今のモニタの新品価格を考えると、高価なHDMI-VGAアダプタを使うのは得策ではありません。 HDMI - DVI-D アダプタを買ってNoobow9200用モニタで兼用するのが普通でしょう。 今日は早く上がれたので第3研究所の近くのPCショップに行ってみましたが・・・あれれ、かなり高いぞ、この店。 かなり悩みましたが、今夜のお楽しみと思っていたので、思い切って2780円もするアダプタを買ってしまいました。 すべて金メッキで全ピン装備、物は良さそうですが。
    第3研究所に戻り、モニタをつなぎます。 あれ、このモニタはDVI-D入力を2系統持っていると思ったのですが、一つだけ。あちゃ、これは抜き差しが面倒だ。

    ともあれ、キーボードとマウスをつないで、次は電源。 Raspberry PiはUSBコネクタで電源を供給します。 と、あれ、コネクタが刺さらない。 よくみるとRaspberry Piの電源コネクタはマイクロUSBじゃないか!! 手持ちはすべてミニUSB。 こりゃだめだ、またアダプタが必要だ。 でもあのお店ではきっとまたすごく高いにちがいないし、そもそももう閉まっちゃってるし。 ああ、結局今夜は何もできなかった。 せっかく高いDVI-Dアダプタを買ったのにまったく無駄だったぞ。悔しいから今日はもう寝よう。

2012-12-06 HDMI - DVI-Dアダプタ購入

    どのみちほかにも買うものがあったから、オンラインショッピングで Mini USB - Micro USBアダプタを発注。 火入れは来週だ。

2012-12-07 Mini USB - Micro USBアダプタ発注

2012-12-08 Mini USB - Micro USBアダプタ入荷


Raspberry Pi始動

    Mini USB - Micro USBアダプタを使って、いよいよ火入れ式。 電源を入れるとボード上のLEDが点灯し、モニタにはラズベリー・パイのシンボルマークとともに、久しく見ていなかったLinuxのブートメッセージが流れています。 じきにセットアップメニューが表示されました。 キーボードとロケールを設定してOK選択すると、ログインプロンプトが表示されました。 ペラ紙マニュアルに書いてあるとおり、ユーザ pi、パスワード raspberry でログイン。 ついでstartxとたたくと、ウインドゥシステムが起動し、すぐさま利用可能なワークスーションのできあがり。

    ちょっといじってみた感じでは、以前の Noobow9000 PentiumMMX 233MHz上のTurboLinux6 より速く、 シンプルなアプリケーションだけならワークステーションとしても実用になりそうです。 なによりうれしいのは、当然ですけれど動作音が全くしないこと。 冷却ファンとハードディスクの音がするデスクトップコンピュータを使うようになってからもう28年も経っているわけですね。

    いったんシャットダウンしようとして shutdown now と入れたら、当然rootのパスワードを要求されます。 って、あれ、rootのパスワードってなんだろう。 自分が設定したわけではないので知らないし、添付のペラ紙マニュアルにも書いてありません。 そもそもペラ紙マニュアルには、スタートの方法は書いてあるのですが、シャットダウンの方法は書いてないのです!!

    モニタをNoobow9200に戻し、Raspberry Piのサイトで調べて、なるほどそういうことなのか。 Raspberry Pi ではrootのアカウントはデフォルトで無効になっているのです。 スーパーユーザ権限が必要な操作の場合は、コマンドに先立って sudo をつければOK。 シャットダウンしたければ、 sudo halt とか sudo shutdown now とかすればOK。 ここしばらくLinuxはいじっていませんでしたから、いろいろ新鮮なことがあります。

    ロケールの設定をしくじってウインドゥシステム動作時にシステムメッセージが文字化けしていたので (メッセージはたぶん日本語なのに日本語フォントが入っていないためでしょう)、 ロケールを raspi-config でデフォルトに戻し、初期セットアップは完了。 今日はまずここまででいいや。

2012-12-10 Raspberry Pi始動


つづく・・・


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"Raspberry Pi" is a trademark of the Raspberry Pi Foundation.

Copyright (C) NoobowSystems Lab. Tomioka, Japan 2012

Dec. 05, 2012 Page created.
Dec. 11, 2012 Updated. The Pi was up and running on yesterday.
Dec. 13, 2012 Updated.