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The Fat Burning Engine

Maintenance Record of a cheap heavy bike "Charles Babbage"



    会社の健康診断で見事に脂肪肝の判定が。 まあもう立派な中年だし、最近はビールも飲むし、休日はラボで真空管ラジオをいじっているだけだったらそうなるのも至極当然かも。 日本に帰ってから体重も一段とアップしたし。
    でもやっぱり不本意。 そこで自転車を買ってエクササイズをすることにしました。 以前にお気に入りの自転車を3度ほど盗まれて悔しい思いをしたし、エクササイズなんてどのくらい続くかわからないし、安いモデルで十分です。 アレクセイ・レオーノフ号 (*1) に積載することを考えると、折りたたみモデルが便利でしょう。

    で、ホームセンターに行ってみると、あれれ、これがデフレというやつなんでしょうか、案外に安く買えるんですね。 展示車の中にちょうどいいモデルがありました。 価格もお手ごろ、2万3000円。即決して購入しました。 品質表示タグには、フレーム材質:鉄、車重20kgとの表示。 う〜ん、これってすっごく重いかも。 てことは、エクササイズにぴったりです!

    実に6年半ぶりのマウンテンバイクに乗ってみると、オレってこんなに弱っていたのか! と仰天。 ホームセンターの安物自転車と脂肪肝中年の冒険のはじまりです。

(*1) 平成2年式、格安中古の最高級仕様三菱デリカスターワゴン。 バルートはついてませんけど。

チャールズ・バベッジ号

    10年ぶりに購入したこの新車にチャールズ・バベッジ号と名前をつけました。 私の持論はおよそ全てのものには名前があるべきで、 特に自分が関与するモノには必ずアイデンティティが発生しますから、名前が絶対に必要です。 この自転車には当初の目的を考えて ファット・バーニング・エンジン とでも名づけようかと思ったのですが、このマシンはそれ自体に動力がなく、自動制御でもなく、 しかしギアの組み合わせを変化させて運動しますから、チャールズ・バベッジに敬意を表して名前をいただくことにします。 当然、愛称はチャーリーです。

    バベッジ号はフルスチール製の折りたたみ式マウンテンバイクです。 シングルチューブのフレームは中央部のヒンジで半分に折り曲がり、レオーノフ号のサード・シート前の隙間に収めることができます。 通常は折りたたまずにレオーノフ号のキャビンに収容しています。 バベッジ号はフロント・リアともにサスペンションを装備しています。 フロントはテレスコピック、リアはモノショック。 価格を考えれば、その性能については言及すべきではありません。 が、ブレーキの効きやシマノ製ディレーラーのシフトフィールも良く、 価格を考えればカジュアルユーザーには十分に満足できるものです。

    新車購入時にはヘッドライトとベル、そしてワイヤーロックも購入しました。 まずは得体の知れないフレームステッカーを剥がし、Linuxのステッカーを貼りました。

    「あ、自転車買ったの、かっこいいねえ! いくらしたの?」 バベッジ号は案外にカッコ良く、2万3000円だよというとたいていびっくりされます。 が、所詮は安物です。 さあ、まずはどこから壊れるかな? それとも、どこかが壊れるまで挫折せずにエクササイズが続くかな?

2001年07月 走行0km 新車購入 23000JPY

だって鉄なんだもん

    渡米以前にヨメが乗っていた1991年型ミヤタ リッジランナーに再会しました。 当時は画期的だったこのアルミニウム オーバーサイズフレーム車はやはり軽くて、バベッジ号のエクササイズ効果を再確認しました。 このリッジランナーは現在はどういうわけか北海道釧路湿原の旅人宿、「丹頂の家」にあります。 リッジランナーは当時ヨメとペアで買ったのですが、 通勤に使用していた私の車は渡米直前にチェーンロックを切断されて盗まれてしまい、 ファーゴ2号 (*2) の車内に入れておいたヨメの車だけが悲しく残されていました。

(*2) いすゞファーゴ LTターボディーゼル4WDロングバン。 別名赤ファーゴ。 エンジンは4FC1-TC。ターボを使いこなす悦びが味わえるスポーツ貨物。 運送業界の117クーペとも。750ccと400ccのモーターサイクル計2台と5人の乗員が同時に乗れる抜群の積載能力を誇る。

    バベッジ号のフルスチール構成は徹底していて、アルミニウムが使用されているのは前後のリムだけ。 メイン フレーム、スイング アームはもとより、スプロケット、ブレーキアーム、クランク、シートピラーもすべて鉄。 シマノ製ディレーラーも全てスチール部品でできています。 ステアリングポストとハンドルバーは一見アルミですが、実は非常に美しい アルマイト風 仕上げ。 磁石がカチンとくっついた時は絶句しました。

    そんなわけで、雨天時はエクササイズは中止。だって錆びちゃうもん。 ですが帰宅時に雨になってしまった場合のためにフェンダーを買いました。 リッジランナーに使っていたフェンダーはつけたままでもサマになっていたけれど、基本的にMTBにフェンダーは似合いません。 バベッジ号用に買ったのは車体側に取り付けたブラケットから簡単に外せるクイックリリースタイプで、普段は外してあります。

2001年08月 前後フェンダー 2700JPY
Miyata RidgeRunners


自照式テールランプ

    ラボの周りには、夜になれば交通量も少なく安心して走れる道路が結構あります。 ここは地方都市のいいところ。 ですが、逆にいうと夜たまに走っている車の多くは飲酒運転だと仮定する必要があります。 郊外にぽつんとある居酒屋の駐車場には車がいっぱいだもんね。 前から来る車はかわせる可能性もあるけれど、後ろから来る車が飲酒運転だとすると対抗措置は多くはありません。
    そこで、自照式テールランプをつけることにしました。 ドイツの街中などでは条例があるためかほとんど全ての自転車が明るく点滅するテールライトまたは腕に取り付けるランプを使用していました。 LEDはラボにごろごろしていますから、点滅回路でもこしらえて休日を過ごすことにしましょう。 単3電池が2本入るようなケースと自転車取り付け用のブラケットみたいな物を探しに100円ショップに行ってみたら、 なんと自照式LEDテールランプそのものが100円で売っています!!
    100円ショップの商品の信頼性は知れたものですから、2つ買ってきました。 ラボで電池を入れてみると案の定、1つは故障。 内部基板と電池ブラケット金具との接触不良が原因で、修理できました。 100円ショップの商品は要するに出荷テストなんてものは行われていないわけです。 あくまでも素材と考えるのが吉。

    で、この100円テールランプは、単3電池2本を用い、3個の高輝度赤色LEDを点滅もしくは連続点灯させることができます。 連続点灯は、実は大変周期の短い点滅動作をしています。 点滅動作は小さいプリント基板上のベアチップ実装のICが行っている様子。 100円なのにベアチップとは凄いなあ。 それともベアチップだから100円にできた? いずれにしても驚き。

    実際に使ってみると、上下のショックで電源が切れてしまったり、 クイックリリースブラケットのバネ性が弱く脱落してしまったりというトラブルがありました。 電池ブラケットを曲げなおしたり、電池をケースに両面テープで固定してみたり、 また本体をブラケットに両面テープで固定したり工夫して、問題なく使えるようになりました。 電池は私の通常の走行パターンで実に半年も持ちました。
    高輝度赤色LEDの自照式テールランプの視認性は抜群で、 後方から接近してくる自動車がかなり手前から中央寄りに針路変更してくれるようになったことがはっきりわかります。 わずか100円でこの安心が得られるのですから、これを取り付けないのはよっぽどのバカというしかありません。 なおきちんとしたメーカー製のランプでも1000円もせずに買えますので、これは絶対にお勧めです。

2001年8月 テールランプ2個 200JPY

ナショナル ヘッドライト破損

    通勤に使用するので夜間走行が半分以上を占めるのはわかっていましたから、 ヘッドランプは車両購入時にホームセンターの店頭でいちばん大きかったナショナル製乾電池式のものを選びました。 単2電池4本で4.8Vクリプトン電球を点灯します。 このライトは配光が良くできていて、いちばん必要な場所を確実に照らせます。 光量に不満がないわけではありませんが、十分に実用的。 アルカリ電池は通常の走行パターンでだいたい1ヶ月持ちます。 安いマンガン電池では持続時間が短く、価格差を考えるとかえって損。 単2ニッカド電池も試しましたがトータル4.8Vでは照度が不足気味で数日間ごとに充電が必要なので、ここはケチらずにアルカリ電池を使います。

    夜間走行が主体なので、バルブ切れを起こすと厄介です。ので、スペアバルブを買いました。 ライトの中にでも仕込んでおこう、と思ったら、プラスチック製のバルブホルダにはスペア球を取り付けておける部分がすでに作られていました。 おおお! 気が利くぞ、さすが一流ブランドだ。

    メインテナンスをしているときに、うっかりバベッジ号を倒してしまいました。 ハンドルはまっすぐのままグリップ先端が地面にぶつかると同時に、バキンと音を立ててナショナルヘッドランプが脱落してしまいました。 見てみると、クイック リリース式になっているブラケットとの結合部の本体側プラスチックがぽっきり。 あれまあ。 このライトはレンズにプロテクションガードがついていていかにもマウンテンバイク用なのですが、この程度の衝撃で壊れるとは。 ホームセンターで売られているものだから過度な期待は禁物とはいえ、天下のナショナルブランドなのになあ。 次回モデルチェンジの時は結合部の強度をアップしてくださいね。
    で、割れた部材を最初はシアノアクリレート系接着剤で貼り合わせたのですが、全く強度不足でした。 そこで、クイック リリース機構は使用できなくなりますが、ブラケットと本体をエポキシ接着剤でがっちり固定してしまいました。

2001年12月 修理費 接着剤 300JPY

サイクル コンピュータをつけよう

    近所のホームセンターでサイクル コンピュータが安価で売られていましたのでこれをつけることに。 最近のコンピュータはたいてい車速センサがワイヤレス式ですが、 買ったのは低価格モデルで、コンベンショナルな車速ピックアップを取り付けます。 時計が内蔵されていないので所要時間等の計算機能はなく、スピードと距離だけ。 最高速度記録とトリップメータもありますから、実用上は十分です。 買ったのは2002年の正月2日。今年から距離を記録するということにしておけばいいや。 昨年6ヶ月間の距離は不明ですが、500km走行したということにしておきましょう。 あながち的外れではないはずです。

    このコンピュータはホイールサイズ設定が26インチのつぎは27インチか24インチで、微調整はできません。 ま、5%や10%の誤差があったってどうってことありません。

    実際の走行中にメーターを見たいのはエクササイズ中の夜間走行なのですが、メーターには照明がないので読むことができません。 そのうちなにか工夫したいと思っています。

2002年01月 1780JPY 車重25グラム増大

バベッジ号大破!!

    自転車で走ってみると、いかに自動車が自転車の存在を考えていないかがよくわかります。 ここのような郊外都市ではほとんどの人が自動車を利用し、自転車利用者は少ないのでなおさらなのでしょう。 自転車走行可の標識のある歩道を走行していると、路地から出てきた車に進路をいきなり塞がれることがしょっちゅうです。 こちらも注意して走行してはいますが、こんな状態で通勤に使用していたらそのうち事故にあうだろうなあと考えてはいました。 夜間ではヘッドライトの光で事前に察知できますが、朝の通勤ルートでは一日に1〜2回は進路妨害を受けます。 このうち全制動あるいは緊急機動で回避するなどの「ヒヤリ」が1ヶ月に1回発生しているとすれば、 ハインリッヒの法則により1年以内に必ず接触事故が必ずおきるということになります。

    そして、その通りになりました。 一時停止の停止線を大幅に越えて黒のヴィッツが進路をふさぎました。 またか、と思い回避してこの鼻先をかすめようとしたら、 ヴィッツはこちらに全く気づいていない様子でずるずると発進し始めたのです! 結果、当方の側面に突っ込まれる形となり接触転倒。
    障害物にひっかかったり他車に突っ込まれたりして転倒するのは昔エンデューロレースで慣れっこでしたからそれ自体はいいとして、 バベッジ号のフロントホイールはヴィッツのノーズに巻き込まれ大きく変形してしまいました。 ・・・大破というには大袈裟ですが。
    ケガはバンソウコウ1枚と、軽い膝の関節痛が2週間。 元オフロード モーターサイクル乗りにとっては怪我のうちには入りません。 一時停止不履行・進路妨害・安全確認不履行のおばちゃんにはギュウと説教をたれておきました。 いっぽう自ら事故解析をするに、先方のドライバーとのアイコンタクトをしていなかったのが当方の最大のミス。 先方に過失があったといっても、事故を起こすライダーはやはりヘタクソなライダーなのです。 自戒。

    レオーノフ号で回収したバベッジ号は町の自転車屋に持ち込み、先方負担でリム交換を依頼しました。 フロントフォークにダメージがなかったのは幸いでした。 このときすでにタイヤはリア4分まで減っていたので、ついでに自費で前後タイヤを新品に交換してもらいました。 自分でメンテする時間がなく、高いと知りつつもここは自転車屋に依頼。 衝突の際に自分の足がぶつかったと見えて、フロントのいちばん大きなチェーン ホイールも曲がってしまっていました。 が、これは手で曲げなおして修理完了。 わずかにブレが残ってしまいましたが、チェーン・ラインには支障はありません。

2002年3月 500+250km フロントリム交換 工賃込み9000JPY (加害者負担) タイヤ前後交換 工賃込み10000JPY

明るいヘッドライトが欲しい

Headlights
    通勤用なので基本的に走行距離の半分は夜間走行です。 で、帰り道にエクササイズと称して郊外に出ると地方都市のこととて当然真っ暗。 新車の時から使用しているナショナル製の乾電池式6Vクリプトンヘッドライト(3W相当) で平坦部分や登りでは問題はありませんが、 下りワインディングではスピードは出るのにコーナーの先が見えず、絶対的に能力不足でした。

    最近ではメタルハライド ランプを使用した大変強力なライトがありますが、 いきなり車両価格の倍もするものに手を出すのはためらわれたので、 オーソドックスな鉛バッテリーのハロゲンヘッドライトを取り付けました。


    このヘッドライトは6V 10Wハロゲンランプを2つ持ちます。 ひとつがスポット配光、もうひとつがワイド配光。手元のスイッチでそれぞれのON/OFFを切り換えます。 バッテリーボトルにはサイクルサービス用の6V 4.2Ah 鉛バッテリーが入っています。 説明書によれば使用時間は2灯点灯で1時間とのこと。 不必要時はこまめに消灯する必要があるでしょう。 走行中にバッテリー上がりの可能性が大なので、乾電池式ライトはひきつづき併用します。 またこのハロゲンライトは自動車用の配光ではなく、何も考えていない円錐配光です。 から、下向きに取り付けてあっても対向車にとってはかなり迷惑。 したがって、夜間走行時はナショナルの電池式を常時点灯し(このライトの配光は大変良くできています)、 必要時だけハロゲンライトを使うことにします。

    メタルハライド ランプの強烈なパワーには及ばないとはいえ、やはり6V 10W x 2の明るさは乾電池式とは比べ物になりません。 従来先が見えないのでゆっくり走っていたワインディングを、思いっきり走ることができます。 おかげで同一コースでより体力を使うようになってしまいました。 鉛バッテリーは重いし、エクササイズの目的にはかなっています。

    バッテリーボトルはフレーム上にマジックテープで固定しました。 充電は付属の充電器で行いますが、充電するたびにボトルを取り外して部屋に持ち込むのは面倒なので、 夜間レオーノフ号の車内で充電する装置 を考え始めています。

2002年04月 充電式ハロゲンヘッドライト 9980JPY 車重1150グラム増
Headlight Battery


ヘルメット

    黒のヴィッツに突っ込まれたことも理由の一つですが、以前からヘルメットは欲しいと考えていました。 夜のエクササイズで丘陵コースを取ると、下りのストレートでは50km/h以上の速度になります。 なんらかの理由で転倒でもすれば、致命傷の可能性もあります。 その昔にアイコムIC-502を肩に掛けたまま濡れた下りワインディングでやはり50km/hで転倒したときは、 幸い頭は打たず、IC-502も無事でした。 が、膝は血だらけ、頑丈なはずのクランクも大きく歪んでしまった記憶があります。 自分ではどうにもならずに頭から落ちる場合があるのはやはりエンデューロレースで何度も経験済み。 ヘルメットを軽視するのはヘタクソなライダーです。

    というわけで、今風のイタリア製自転車用ヘルメットを購入。 モーターサイクル用に比べると心もとないけれど。

2002年04月 10300JPY


シフト グリップの修理

    バベッジ号のシフト操作は、左右のハンドルグリップを回すことにより行います。 右グリップがリアディレーラー用の6段変速、左グリップがフロントディレーラー用の3速です。 安物自転車というのにこの台湾製 SRAM 社製GripShift MRX グリップシフタの操作感はよく、 以前のミヤタ リッジランナーに使用されていたレバー式よりも便利と感じられ、気に入っています。 リッジランナーの時は純正グリップがどうにも手のひらに合わず短時間で痛くなり、グリップを交換しました。 バベッジ号はフロントサスペンションつきということもあるのでしょうがグリップは大変快適で、全く不満がありません。

    エクササイズと称した郊外走行が主体なので、ブレーキは距離のわりにはあまり使用しません。 その代わり起伏のあるコースを走るし、こまめにシフトチェンジをします。 だから、まず壊れるのはシフトまわりかなと思っていました。 案の定、2002年4月、リアディレーラー用の右側グリップシフトに不具合発生。

    6速シフトのこのグリップは、回すとカチカチ手応えがあり、各速でホールドされるようになっています。 が、この手応えが突然なくなってしまいました。 あるギアに保持するためには右グリップを力を入れて保持する必要があります。 特に上り坂で気を緩めると勝手に高いギアに移ってしまい、かなり不便です。

Broken GripShift

    グリップを分解してみると、回転するスリーブのフランジ内側に設けられた凸凹に、 固定側に設けられたスプリングがはまり込むしくみでした。 このスプリングの位置を固定するプラスチック部材が破損していました。 この部分の肉をもうちょっと厚く設計しておいておけばよかったのに・・・。 ここを薄くしたからといって製造コストには影響しないだろうし、 そもそもミリグラム単位の重量を気にするような高級パーツではありません。 低コスト製品の最大の欠点は、信頼性評価に必要なコストまでも削ってしまっていることです。

    さて、今回はスプリングをエポキシ接着剤で固定してしまうことにしました。 硬化するまで待ってから組み立ててみると、小気味良いクリック音が出なくなってしまったものの、 各速にホールドする機能は復活しました。 どのくらいこの修理が持つかなあ。 また壊れたら、同じようなグリップシフトに交換しようと思います。 SRAM社ではこのグリップシフタの2002年度モデルを出しているようですから、改善されていることを期待しましょう。

2002年4月 500+323km 修理代 0JPY
Broken GripShift


ヘッドライト バッテリーの充電方式を調べる



    ハロゲンヘッドライトは、2灯点灯状態でほぼ1時間ぴったりで暗くなり始めました。 カタログ スペック通りです。 鉛シールバッテリーを過放電させると寿命が短くなるので、 放電電圧が低下し始めたらただちに使用を中止して充電を行うのがうまい方法です。 充電は専用の充電器で行いますが、充電電圧をデジボルでみてみるとおおむね7V程度で、 充電が進行していくにつれ電圧がわずかに上昇していきます。 ガチガチの定電圧充電ではないようです。

    充電電流をみてみましょう。 ケースが割れたポンコツYEWの3A電流計は現在手元にないので愛用のテスタで測ると、DC500mAレンジを振り切ります。 針は軽く振動しているので、500mAとちょっと、のようです。 ま、専用充電器に使用されている中国製ACアダプタは定格9V 600mAと書いてあるし、 ほとんど最大定格動作しているみたいですね。 実際にACアダプタも充電なボックスもはっきりと熱くなるし。 ん? テスターの針が振動している? ちょいと変です。

    ので、充電電圧をオシロスコープで見てみました。 なあるほど、そうだったのか・・・専用充電器は単にACアダプタと電流制限抵抗入りの箱だけだ、というのは単なる思い込みでした。 充電電圧は、2段階の出力電圧、8Vと6Vをデューティ50で100Hzの周期で交互に繰り返しているのです。 だからテスタやデジボルでは、その平均値7Vが読めていたのです。 この波形は単純な定電圧電源で作られているわけでもなさそう。 バッテリーを外すと、上側電圧は約9Vまで、また下側電圧は6V程度で若干変化する波形になっています。 ふうん。 このまま放置して、カタログにある充電時間8ないし10時間後を待ちましょう。

    翌朝波形を見てみると、6Vでフラットになっています。 うむ、充電完了したら6Vに保持する電源装置のようです。

    1時間走行の予定でちょっと一回り帰宅ルートを2灯点灯で意気揚揚と走っていたら、 しかし、ほんの20分程度でライトが暗くなり始めてしまいました。 あれえ? こんなはずじゃないのに。 すでに真っ暗な山の中でしたから、ナショナル乾電池ライトのバックアップがあって助かりました。

    ラボに戻り充電を開始しましたが、なんと充電電流が全く流れません。あれれ? 何度も調べましたがやはり異常です。 今朝オシロスコープの波形が6Vで安定していたのは、すでにその時点で充電装置が機能停止していたようです。 計測のための配線ミスとかではありませんから、充電器の自然故障であるのは間違いありません。
Charger waveform


たった2回で

    そこで思い切ってACアダプタと充電ボックスを切り離してみました。 ニッパでパチンとやった直後にこれは新品で買ったメーカー品だったことを思い出しました。 あああ、普通のヒトならメーカークレームで無料修理なのに。 普段保証のあるメーカー品なんて買わないからなあ。

    で、やはりACアダプタから出力が全く出ていません。 またか! 中国製ACアダプタはわずか2回の使用で壊れてしまいました。 BayNetworks社製のイーサネット ハブ のACアダプタよりは2倍も長持ちしましたけどね。 最初の日に充電した時、ACアダプタは相当に熱くなっていましたから、うなづけるものがあります。

    ACアダプタの代わりに安定化電源装置で試すと、ところが、疑問がまたまた増大しました。 メーカーのロゴの入っている充電ボックスは、どうやら出力電圧7.5Vの定電圧回路が入っているだけのようです。 安定化電源の電圧を徐々に上げていくと、入力11.5Vまでは出力電圧は比例して増大していきます。 入力電圧11.5Vになると出力電圧は7.5Vで頭打ちとなり、入力をそれ以上上げても出力電圧は変化しません。
    となると、昨日の夜見たきれいな100Hzのデューティ50の波形はなんだったのだろう? ACアダプタが発生していた? それともACアダプタと同時に充電回路も故障した? または充電回路が故障したためにACアダプタが巻き添えを食った? この謎を解くためには、新しい専用充電器をもう一台買うか、ACアダプタと充電ボックスを開けて中身を見てみるしかなさそうです。 が、現時点で推測するに、そもそもACアダプタの定格を超えての利用だったのでACアダプタ内の保護回路が周期的に動作していたのではないでしょうか?

    仕方なく今夜は、安定化電源装置の出力電圧を9.6Vにセットして充電ボックス出力がほぼ6.9V (このバッテリーの定電圧トリクルチャージ時の規定電圧) になるようにし、この状態で一晩8時間充電してみます。 充電開始して1時間経過した時点で、この電圧での充電電流は約530mA。 夜中に目が覚めちゃったので調べてみると、6時間経過時点では約350mA。




専用充電器の故障原因

    中国製ACアダプタは、全く電圧を出していません。 コストダウンの努力は否定しませんが、たった2回の使用でゴミ箱行きとなってしまうのは明らかに資源の無駄遣いです。
    プラスチックケースは接着 (高周波溶着なんてわけないよね) されていて分解できないので、ハンドソーで無理矢理開けてみました。 すると、中に入っていたのはトランスとダイオード4個のブリッジ整流回路だけ!! 安定化回路も、平滑キャパシタすらありません。 こりゃチープだわ。

    故障の原因は電源トランスでした。 ブリッジを構成しているダイオードは4つともすべて正常です。 一方、AC100Vを与えても電源トランスの2次側に全く電圧が出てきません。 1次側のACプラグにテスタをあててみると抵抗値は無限大。
Disassembled AC Adapter

    さらに調べると、トランスに内蔵されている温度ヒューズがオープンしていました。
    この温度ヒューズには125℃との表示があります。 電源トランスはACアダプタの内部に機械的に固定されておらず、簡単に燃え出しそうな単なるスポンジで押さえられているだけ。 このヒューズが本当に異常過熱のためにブローしたのだとしたら、 ラボを大惨事から救ってくれたということになります。

    しかしよく考えると、この中国製ACアダプタはむしろ被害者だったのでしょう。 たぶんまちがいなく、充電ボックスの負荷はACアダプタに表示されている定格出力、DC9V 600mAを超えていたはずですから。
Opened temperature fuse


    いっぽう、充電ボックスの中身は単なる定電圧回路でもないようです。 無負荷の時は出力電圧は9Vですが、充電中は7.5V。 充電完了近辺では8V程度にまで上がります。 9Vの定電圧回路の出力に電流制限抵抗でも入っているのかな、それとも電流を検知して制御しているのかな? ボックスはすごく軽いので大したものが入っているようにも思えませんが。

    でもこれで、最初に観測された100Hzのデューティ50の充電電圧波形の謎が解けました。 ACアダプタには平滑キャパシタは入っていませんから、その出力は商用電源を両波整流した100Hzの脈流。 これが直接電圧レギュレータにそのまま入るのだとすれば、 1秒間に100回の半サイクル正弦波の入力電圧が低い時は充電電圧はバッテリー電圧そのものの約6V、 入力電圧が高いときはレギュレータで制限された約7.5Vとなります。 デューティは結果としてだいたい50%にあった、ということなのでしょう。 たしかにオシロの波形写真をもう一度見なおすと、制御された矩形波ではなく、半波正弦波の上と下がクリップされたものになっています。
Batterby charger box

    ヘッドライトのユーザーズ マニュアルでは標準充電時間は8ないし10時間となっています。 充電器が正常であれば実際に充電電圧が印加されているのは全充電時間のうち実質50%程度ですから、 付属の充電回路を直流入力で動作させたときに必要な充電時間は4ないし5時間といったところでしょうか。
    別のカーバッテリーのDC12Vで充電ボックスを動作させて充電してみました。 純正のACアダプタの時に比べ熱負荷が高くなって負担が増す恐れがあります。 実際に試してみると、充電ボックスの温度上昇は最初に使った時に対してあまり変わりませんでした。 まあもしこの方法で無理がかかり充電ボックスも壊れたら、その時はプラスチックケースを割って中身を拝見、ということにしましょう。

    直接DC12Vを充電ボックスに入れた場合の標準充電時間がどの程度なのかは、今後何回か試しながら見出していきましょう。 4時間充電が最適、とかいうことになると、寝ている間に充電したのでは過充電になってしまいます。 し、充電時間は放電量によって変わります。 端子開放電圧からは残容量は大雑把にしか分かりませんから、 やはり充電完了検知回路をもつ充電器が欲しいところです。
Battery Capacity Chart

折りたたみペダル

    バベッジ号は折りたたみ式なので、ペダルも折りたたむことができます。 実際、折りたたまないとレオーノフ号のサードシートに収める場合にちょっと邪魔になりますので、これは便利な機能。

    しかし約500キロ走行した2002年の1月頃から、このペダルのガタが気になりだしました。 見てみると、折りたたみを実現するためのプラスチック構造がペダリングの力によって磨耗あるいは圧縮変形してガタが出ています。 それだけではなく、回転部のベアリングもガタついています。 走行に支障が出るほどではありませんが、こぐとカクカクして気持ちよくないし、ギシギシ音も出るようになってしまいました。 さらに、組み込まれている黄色のデリニエータの取り付けが外れてしまい、 飛び出したデリニエータがクランクに引っかかってペダルの回転を止めてしまう危険性が出てきました。 走行中に突然ペダルの回転が止められたら、衝撃で足首を痛めてしまうかもしれません。 こりゃひどい。 使い勝手は良かったのですが、品質はお世辞にも良いとは言えません。

    そこで近くの自転車屋さんで新しいペダルを注文しました。 届いたペダルは片面タイプで、展開時はロックピンを回して可倒機構を固定します。 このロックピンのつまみは小さいので、折りたたむ時あるいは展開するときは実際にはペンチのような工具が必要。 ま、折りたたみ操作をする頻度は少ないので、強度が高いのなら歓迎します。 ペアリング保持部は写真のように銀色で一見丈夫そうですが、良く見るとここもプラスチック。 製造国表示もないしブランド名も入っていませんが間違いなく台湾製。過度な期待はしないことにします。 ペダルの質量は左右セットで440グラム。 オリジナルのペダルはセットで370グラムでしたから70グラムの重量増となってしまいました。

Click here for MPG movie
    実際にこぎだしたら、左ペダルのシャフトベアリングがカクカクして具合良くありません。ありゃ、不良品かな。 でも10分ほど走ったらスムースになりました。

    今回は時間と燃料代あるいは送料の負担を省くため近所の普通の自転車屋さんで注文したので左右セットで4000円も払う羽目になりましたが、 下調べすればもっといい製品をずっと安く買えるのではと思います。 あるいは使いやすいペダルレンチを買っておき、 ちょっとした手間を惜しまずに折りたたみではない質の良いマウンテンバイク用ペダルにしたほうが良かったのかもしれません。

2002年04月 500 + 510km フォールディングペダル 4000JPY 車重70グラム増
2002年04月 500 + 510km 15mmペダルレンチ 870JPY
New folding pedal

設計不良


    メンテ中にリヤショック ユニットを眺めていて変なことに気がつきました。 ダンパーのピストン ロッドとダンパー本体の軸線が一致していないのです。 よく見てみると、ピストン ロッドの一部に摺動痕があります。 どうやらスイングアーム側のブラケットとスプリング シートが干渉していて、 ピストン ロッドが強引に斜めに押し込まれているようです。

    ショック ユニットを車体から取り外してみました。 ショック両端は黄銅かなにかのインレイとなっていますが、 その工作は中学校の技術家庭科の作品のようないいかげんな仕上げです。 両端の取り付けシャフトとインレイの間にグリスは塗布されておらず、キズが見受けられました。

    ショックを外した状態ではスイングアームは軽く動きますので、スイングアーム ピボットには問題がありません。
Poorly designed rear shock absorber mount

    摺動痕は、むしろカジリというのがふさわしい状態になってしまっていました。

    ショック ユニットを上下逆に取り付ければ、干渉問題はクリアできそうです。 もちろんバネ下重量を考えれば本来ダンパーは車体側につけるべきだし、 ダンパーの内部構造が不明なので倒立させると不都合があるのかも知れませんが・・・ まあどのみち安物ですからたいした違いはないでしょう。 フロントフォークに至ってはダンパーなどないに等しい作りだし。

    ピストン ロッドの表面の平滑度はそもそも大変悪く、オイル シールできちんと封止されているようには見えません。 ちなみにショックユニットに貼り付けてあるラベルにはなにやら英語が書いてありますが、ほぼ意味不明。
Abbrasion of shock absorber

    上下反対に組んでみると、今度はフレーム側のブラケットとスプリング シートが干渉すれすれの状態です。 が、オリジナルよりはマシ。 グラインダでも使ってほんのわずか逃げを増やしてやればパーフェクトなのでしょうが。 上下の取り付けシャフトにはグリスを塗布しておきました。

    従来は歩道の段差飛び降りでもしない限りスイングアームは動きませんでしたが、 今度は体重をかけるだけでサスがストロークします。 試し乗りに出てみると、リアが明らかに柔らかくなりました。どうやらこれが本来の動きのようです。 てことは今までの走行約1000kmは、ヘボな設計を見抜けず、カッコだけのサスペンション車に乗っていたということになりそうです。 赤面。

    もっとも、サスペンション車が本当にいいとは一概に言えません。 国道端の凸凹だらけの歩道を走らなければならない時はとても助かりますが、 急な上り坂にアタックしている時はペダリングのパワーがサスペンションに吸収されてしまいがちです。 エクササイズの目的にはかなっていますけど。

2002年04月 500 + 510km 改善費用 0JPY
Alternate shock absorber mounting


宗教上の理由

        すでに書いたように、黒ヴィッツにぶつけられた時の修理のついでに自転車屋さんに前後のタイヤ交換を依頼しました。 マウンテンバイク用のデコボコの多いタイヤを頼む、と言っておいたのですが、 取り付けられていたタイヤは 三ツ星ベルト株式会社 製の ヒルトップ ストリート・バトラー というモデル。 たしかにマウンテンバイク用タイヤなのですが、 これはトレッドセンター部を全周連続のリッジにして転がり抵抗を低減させたストリート モデルなのです。 それもまあいいかと思って修理が完了したバベッジ号をひきとり走ってみると、たしかに軽い! 通勤コースもとても楽ですし、コーナリングもスムース。

    しかし帰宅エクササイズコースの途中休憩でバベッジ号を眺めていて、しだいにムカムカしてきました。 真横から見るとタイヤの外周にデコボコが見えず、斜めから見てもナデ肩のショルダー。 気に食わない、を通り越して、強烈な嫌悪感に襲われました。 こんなタイヤ絶対にイヤだ!!!

    2日間使ってどうにも我慢ならなくなり、 3日目の週末に、捨てずに残しておいたフロントだけ台湾製のオリジナルに戻しました。 リヤタイヤは自転車屋さんに捨てるよう頼んでしまっていたので、やむなくストリート・バトラーのまま。 交換した直後に自転車屋さんに行き、今度はカタログを見せてもらって別のタイヤを注文しました。 返品・返金はあえて申し出ませんでした。 こんな気色の悪いタイヤとは金を払ってでもオサラバするのがいちばんです。

    実際にはバベッジ号でダートを走ることはほぼないし、ストリート・バトラーでの走行は実に快適です。 にもかかわらずこれを拒否するのは、もはや 宗教上の理由 としか言いようがありません。 タイヤには山が不可欠で、山が高ければ高いほど頼りになる・・・・ 溝が切ってあったり、のっぺりしたタイヤは絶対にいけない。 彼女とタンデムツーリングに行くために買ったホンダNV400SPが人生唯一の気の迷いで、 それを除けばこの人生すべてデコボコタイヤを愛しつづけているのです。

    ようやく届いた 三ツ星 ヒルトップ1300 を前後に組みました。 新品でのセンターブロック高は4mm。 硬質路面向きのトレッドパターンで、 間隔が広く背の高いショルダー ブロックを持ちながらもセンター部の接地面積は大きく舗装路も快適そう。 私の目的にはドンピシャのはずです。 前後アクスル ベアリングのグリスアップも含めた整備を終え、バベッジ号はようやくあるべき姿に戻りました。 実際に走ってみると、旋回開始の寝かしこみに一瞬のためらいがあるあたりがトレールタイヤっぽくてグーです。

2002年04月 500 + 510km タイヤ前後 新品チューブ含め 6000JPY
2002年04月 500 + 510km 仏米バルブアダプタ 250JPY
Tires


シートピラーを換える

        人もうらやむすらりと伸びた長足、なわけはないのですが、 バベッジ号の純正シートピラーは短すぎて、限界量を25mmも超えて伸ばしてようやく適正サドル高になります。 この状態だとかみ合い長が不足するためかシートピンをきつく締めても2時間も走行するといつのまにかサドルが下がってしまいます。 し、強度的にも心配です。

    ホームセンターに長めのシートピラーが売っていました。 何の変哲もないクロームめっきぴかぴかのスチール製で、380円。 安いしこれで十分・・・と思いはしたものの、 色気を出して、スポーツ車専門店に行って長いアルミ製シートピラーを買いました。 結果は今までよりもさらにサドルを高くすることができ、長距離走行も快適のはず。

    このイタリア製シートピラーは、リムを除いてバベッジ号においてはじめてのアルミ部品。 しかし重量はというと純正の300グラムに対して330グラム (いずれもサドル取付金具含む) で、30グラムの重量増となってしまいました。 実用上はこのピラーは長すぎるので、すこし切ってしまえば差はなくなりそうですが。

2002年04月 500 + 510km アルミ シートピラー 2980JPY 車重30グラム増
With new seat pillar

フルスチールからの脱却

Carbon handlebar     オリジナルのアルミ風ハンドルバーには全く不満がなかったのですが、 カーボン製ハンドルバーが安く手に入ったのでこれに交換します。 バー単体の質量差は大きく、スチール製の420グラムに対して新しいバーは140グラム。実に3分の1です。 ハロゲン ヘッドライトの重量増くらいはカバーできたかな。 さらにベルをコンパスつきのものに交換しました。 役立つ時があるかも。

2002年04月 500 + 510km カーボン ハンドルバー 1000JPY 車重280グラム減
2002年04月 500 + 510km コンパス付きベル 400JPY 車重15グラム増

で、本来の目的は

    バベッジ号走行1000km記念整備は完了しましたが、 さて肝心のエクササイズ効果はというと・・・体重に関してはいい結果が得られていません。 最初の4ヶ月で6kg以上も減ったのに、 その後お正月休みと出張先でのバカ食いがひびき、現時点では当初比3kg減でぴったり安定しています。

    もっとも、体力に関してはずいぶん向上しました。 最初はわずか8km程度で完全にへたばり、走行後は30分以上もぶっ倒れてノビていたのですが、 現在では60km程度ならまったく問題なし。心肺機能も改善したことが自覚できます。 体重はたいして減っていませんが、筋力も持久力も明らかについてきているし、よいことだとしましょう。


ボトル ケージをつける

    ハロゲン ヘッドライトのバッテリーは、 元来飲み物を入れたボトルを入れておくためのボトル ケージに入れておくように作られています。 いままではフレームに2本のベルクロテープで縛りつけていて、大きな支障はありませんでした。 が、ここはやはりきちんとしたボトル ケージを取り付けることにしました。

    スポーツ車は通常ボトル ケージを取り付けるためのネジ穴がフレームに加工されていますが、 バベッジ号は所詮「マウンテンバイクもどき」であり、そんなものはありません。 ので、フレームにドリルで2箇所穴を開け、金属用タッピング スクリューで固定することにしました。 使用するボトル ケージはスポーツ車店でいちばん安かった放出品ですが、 取り付けはうまくいき、バッテリーボトルはガタもなくばっちり取り付きました。 ポジション的には意識して内股にしたときにちょっと干渉しますが、通常走行では問題なし。

2002年04月 500 + 530km アルミニウム ボトル ケージ 280JPY
Bottle cage


1500km整備

        サイクル コンピュータの距離計が1000kmを超え、総走行1500kmを記録しました。 土曜日の午後を車両整備で過ごすことにします。 交換後約500kmを走行したタイヤのブロック高は、フロントが0.4mm磨耗して3.6mm、リアが0.7mm磨耗して3.3mm。 まずは前後タイヤのローテーションをしました。 三ツ星ヒルトップ1300は、この調子ならあと500kmは使用できるでしょう。 作業時にフロントタイヤの虫ゴムを痛めてしまったので、新品に交換。

    前回の整備時に判明したのですが、バベッジ号のアクスル ベアリングはかなり品質の悪いものです。 ガタがないようにスラストをかけると、回転抵抗が急激に増大します。 エクササイズ向き、とはいうものの、改善したいなあ。 新品のハブに入れ替えるほどの不満でもありませんが、 やはり格安モデルはこういった部分の品質が許容限度ギリギリに低くなっています。 SRAMグリップ シフタは、前回の接着修理が外れてしまったのでやり直し。 やはり部品交換を検討する必要がありそう。

    バベッジ号は、どうやら新聞広告等で売られている「片山右京のマウンテンバイク」と同じモデルのようです。 広告の写真をじっくり見ると、しかし、片山右京モデルはすでに述べたリアショック取り付けの設計不良の対策がされていたり、 プロップ スタンドが異なっていたりと、改良されているふうではあります。
    もし片山右京モデルとの触れ込みに期待して買ったのであれば、各部の品質の悪さにしだいに気がついて幻滅してしまうかもしれません。 でもバベッジ号はあくまでもホームセンターの格安車。 メンテナンスフリーの高品質は最初からまったく期待していません。 こっちのほうがはるかに心の平穏が得られます。

    で、台湾製の格安車*2となると、設計強度不足や低品質の素材、 あるいは溶接不良などによる車体破損での人身事故が少なからず発生しているようです。 バベッジ号での夜間エクササイズのコースでは、長い下り坂で毎回時速55km以上を記録します。 そんな速度で車体にトラブルが起きたら、それこそ大事故になりかねません。 バベッジ号の取扱説明書には「耐振試験合格で強度は保証済み」のようなことが書かれていますが、はたしてどんなもんだか。
    ので、強度的に負担の大きそうな部分は日ごろから目視チェックを行っています。 ステアリング ヘッド、折りたたみヒンジ部、リアショックの取り付けフランジの溶接部、 スイング アーム ピボット・・・ 幸い、今のところ亀裂などは確認できていません。

    バベッジ号によるエクササイズを開始して1年がたちました。 体重は相変わらずですが、腹部超音波エコー検査の結果、脂肪肝の所見なし。 やったあ!!

2002年08月 500+1091km 虫ゴム不要のスペシャルバルブ \180

*2 正確には台湾設計、中国製造です。


グアムがだめなら

    実に久しぶりに休暇がとれました。 旅行代理店に行って「グアムに行きたいんだけど、あしたの飛行機のチケット取れる?」と聞いたら無理とのこと。 どうやら日本ではラストミニッツ・チケットという概念はないようです。 「そんならあしたの新潟小樽、5m未満の1等2名で往復。」 さすがにオフピーク、こちらはすぐに取れました。

    南の島ではないものの、初日のリゾートホテルにつづいて2日目は小さな町の温泉保養リゾート施設。 とにかくのんびりするのが目的です。 宿に早く着いたので、ヨメを宿に残してバベッジ号で近くを散歩しに行きました。 はるかに続く道を走りだすと、このままどこまでも行ってしまいたい衝動に駆られました。 が、今日のところは天塩川の広い河原と近くの林道でクロスカントリーをちょっとだけ楽しむことにしました。
    「バベッジ号でダートを走ることはない」などと上のほうで書きましたが、 それはダートに入ってしまうとオフロードライダーの野生が目覚めてしまい、 ヘタクソなくせにライダーもマシンもボロボロになるまで走ってしまうので普段は控えているだけなのです。

    翌3日目は日本最北の温泉。 食事の時間までちょっと時間があったので、近くのスキー場の頂上(といっても標高150m程度)までのトレールにアタックしました。 下りは豪快なダウンヒル、といいたいところですが、 ラッツの多い荒れた路面に足をすくわれてコケないようにゆっくりと降りた、というのが本音。 ああ面白かった、さあビールでも飲もう、とバベッジ号をレオーノフ号に積もうとして妙なことに気がつきました。 むむむ、これは・・・・シャーシがガタついている!

    今回のツアーでは自転車に乗る時間はそれ以上とれなかったこともあり、北の大地での走行はわずかに20km程度にとどまりました。 むむ、いつかサロベツ原野を走りにもう一度来てやるぞ!
In the wilderness of Teshio River

Although just a couple of hours, enjoyed the ride in the wilderness of most nothern part of Hokkaido, Japan.


突然のシャーシ異常


    調べると、ガタが出ているのはスイングアーム・ピボットです。 フレームに対し後輪が左右に1cm程度ずつガタガタと振れます。 スイングアーム・ピボットがどのような構造になっているのかわかりませんが、 シャフトがボルトナットになっているのだとすればフロントスプロケットを外さないと何もできません。

    そういえば2週間ほど前からペダリングに応じてギシギシという異音が出ていたものの原因不明でした。 たぶんピボットがゆるみかけていて、それが短距離とはいえ今回のオフロード走行で一気に問題化したのでしょう。 この状態はとても危険です。 下り坂でスピードが乗れば、激しいウォブルが発生してライダーが振り落とされてしまう可能性もあります。

    クランクの取り外しにチャレンジしましたが、専用工具なしではとても不可能。 ホームセンターの自転車コーナーに頼んでクランクを取り外してもらいました。 スイングアーム・ピボットはやはりボルトナットで構成されていて、 フロントギアで隠れていた側からアーレンキーを使って増し締めしてもらいました。 簡単な作業だからタダにしてくれるというので、工賃の換わりにお代としてチェーン・カッターを買いました。

Swingarm Pivot

    天塩川の泥汚れを清掃しつつクランクを取り付けて走ってみると、 心なしかリヤサスの動きがスムースで、車体が安定しています。 ひょっとしたらここ数ヶ月、走行中スイングアームはわずかにブレていたのかも。 一時は安物自転車は早くも廃車かと思いましたが、簡単に直ってよかった!

    しかしこのボルトはまた緩む可能性があります。 しょっちゅう自転車屋さんに行かなくてもよいように、クランク・プラーを買っておいたほうがよさそうです。 できればいっそのことボトムブラケットからクランクセットを一式、良いものに替えたいところですが・・・ それだけで車両価格をすぐに上回りそう。

2002年09月 500+1300km 工賃代わりにチェーンカッターを購入、980JPY

クランクエキストラクタを買っておきました。

2002年10月 ディスプレイスタンド 1980JPY クランクエキストラクタ 1035JPY
Pivot Shaft Bolt

空白

    天塩川でのアドベンチャーの後、本業の仕事が忙しくなり、自転車をこぐ元気も全く残らないほど憔悴しきった日々となってしまいました。 加えてラボに新しい主任研究員が来たこともあり、ほぼ1年近く、バベッジ号のオドメータは進まずでした。

    この間のマイナーなトラブルとしては、フロントチェーンホイールに取り付けられたガードリングの破損。 ちょいと河川敷を走るつもりがトライアル走行となってしまい、障害物に引っ掛けてしまったのでした。 プラスチック製のガードリングはアウターのチェーンホイールにリベットで留められていますが、リベットが半抜けになってしまいました。 飛び出したリベットとチェーンが干渉してシフトが不可能になり、低速ギアだけで帰宅する羽目になってしまいました。 リベットを金ノコで切断し問題は解消、しかしガードリングの一部は破損したまま。

    仕様変更としては、ハンドルバーエンドの追加。 たまには主任研究員をおんぶして乗ろうと思いましたが、現在のライディングポジションでは背中が前かがみになりすぎます。 が、ハンドルを高くする気も毛頭ありません。ハンドルバーエンドを使えば、直線のクルージング時は上体をアップライトできると考えました。 もちろん安全を考えブレーキレバーのエクステンションも追加。 いずれもホームセンターの安物パーツですが、目的は達成できました。 しかしこれらのパーツの追加によって、ヘッドライトによってトップヘビーになっていたステアリングはますますヘビーになり、 ハンドルを中立または左に切った状態ではサイドスタンドでは車両が倒れてしまうようになってしまいました。 とほほ。 ますますエクササイズ仕様です。
    ところで近くのホームセンターには乳幼児用のヘルメットが売っていません。 プロショップに行ってみましたが、幼児用ヘルメットはどれも2歳から。 最近首が据わったばかりの乳児にはまだ無理のようですね。

2003-06-14 ハンドルバーエンド 2280JPY ブレーキレバーエクステンション 1280JPY


ブレーキシュー交換

    純正のブレーキシューがそれなりに減ってきました。 利きが悪くなってきたわけでもないしまだ使えるのですが、 自転車ショップに立ち寄って特に買うものもなかったので、1セット450円の安いシューを2セット買うことにしました。 この日はこのショップのセールの日で、スピードくじで値引きのサービスがあります。 で、くじを引いたらなんと50%OFF!! あちゃあ、これなら10万円の自転車でも買っておけばよかった。
    これはおそらく台湾製の、取り付け方向のあるブレーキシューで、ロックしにくいよう設計されているようです。 使ってみると、特にどういうこともない感じ。特に最初はアタリが出てないせいか利きはよくありませんでした。 数km使っているうちに利きはよくなり始めましたが。

2003-12-13 ブレーキシュー 2セット 計900JPYところ半額セールで450JPY

ヘッドライトバッテリーが・・・

    予期していたことではありますが、ヘッドライト用バッテリーが弱ってきました。 連続点灯時間も短くなってきましたが、それ以上に、フル充電の状態でも明るくなくなってしまいました。 2灯点灯すると1灯点灯時よりも輝度が落ちますので、バッテリーの内部抵抗が高くなってしまったのは明らかです。 いまやアルカリ乾電池ランプよりも暗い有様。 購入してから20ヶ月ですが、充電量が少ない状態で長期間放置してしまったのが寿命を早めた原因だと思います。 このライトのメーカーはバッテリーユニットを補修部品として単品販売しています。 さて、バッテリーユニットを交換するか、思い切って強力なやつに買い換えるか。

    車両よりも高いライトを買う決心をして県内のスポーツサイクルショップ何店かに出かけましたが、在庫なし。 通販にしようかためらっているうちに、秋葉原に出かけるチャンスがありましたので、新しいバッテリーを購入しました。 秋月のほうが価格は安いことは判っていたのですが、当日はあいにく秋月の定休日でしたので、東デパのバッテリー専門店で購入。 ちなみに価格はライトメーカーのバッテリーユニット単品価格よりも高価で、かなり下手な買い物だったような気がします。

2004-01-22 ヘッドライト用バッテリー交換 日本電池 PortaLac PE6V4.5 稲電機 3450JPY

サイクル コンピュータのバッテリー交換

    サイクル コンピュータの電池が切れました。 買って2年半もたっていますから当然です。 電池交換はもちろん簡単に終わりましたが、オドメータの積算距離がゼロに戻ってしまいました。 メータの距離が伸びていくのが楽しみで乗っていましたから、ここはぜひ以前の表示に戻したいところ。
    そこで車速パルスを外部から入力し、メータを進めることにしました。 いろいろな方法が考えられますが、今回は学研電子ブロックEX-150復刻版を使うことにしました。

    回路は電子ブロックのマニュアルNo.79、トランジスタ2石を使ったアステーブル マルチバイブレータ。 片側のトランジスタに入った豆球がピカピカと点滅します。 これにさらに手持ちの小信号トランジスタを追加し、 オープンコレクタでサイクルコンピュータの車速センサ(リードスイッチ)の代わりとしてスイッチングさせます。
    EX-150の定数そのままでは車速が低いので、ベース抵抗を小さくしてスイッチング周期を上げてみます。 あまり上げすぎるとメータが反応しなくなりますので、概ね時速100km相当に調整しました。
    電池が切れる直前のメータ積算距離は約1470km、これにメータ購入前の推定走行距離500kmを足して、 オドメータが1970kmを示すまで約20時間パルスを入れました。

    2004年09月 1970km サイクルコンピュータ電池交換 CR2032 \100
Odometer Advancer

ベビーキャリア

    ポゴの首が据わるようになってから、 たまにはポゴとバベッジ号でご近所ツーリングに出かけていますが、 子守帯(コンビ ニンナ ナンナ)を使うとポゴがおぶさるようになり、胸がちょっと苦しそう。 バベッジ号はリアサス車なので荷台タイプのベビーキャリアは装着できません。 そこで登山用のベビーキャリーを購入しました。

    これはドイツ Salewa 社の Koala Kid Carrier で、レインカバーとサンシェードが標準で装備されており、 必要に応じて装着することができます。 バックボードの2つのポケット、シート下の大型ポケット、ウエストベルト左右のポーチ、 両サイドのメッシュポケットと収容力もたっぷり。 オムツや着替え、ウェットティッシュなどのベビー用品に加え、 飲み物やおやつを入れてピクニックに出かけることができます。 4点タイプのショルダー&ウエストベルトで乗員の転落防止性も十分。
    背負った子供のアイポイントも高く、見晴らしも良好のようです。 バベッジ号のポジションだとポゴは両手を背当て部にのせて軽く上体を支えることになりますが、 ほとんど苦にならない様子。
    一方でかつぐほうはというと、 ショルダーベルトとウエストベルトが細かく調整でき装着感はとても快適ですが、 子供のCGが後方かつ上方に位置するため、月面歩行する宇宙飛行士のような歩き方になってしまいます。 もっともいったん自転車で走り出してしまえば全く問題がありません。

    追って幼児用ヘルメットも購入しました。まだサイズが大きめなので、 インナーパッドに詰め物をしてポゴの頭のサイズに合わせました。 最初は嫌がるかなあと思いましたが、パパもヘルメットをかぶるので、すぐに慣れ、 ベビーキャリーに乗せると自分からヘルメットを要求します。 うん、いい子だ。

2004年09月 Salewa Koala Kid Carrier 送料・税込み 18060JPY
2004年10月 幼児用ヘルメット OGK MILPOP 47cm 2480JPY

写真は2005年04月。携帯電話のカメラのオートフォーカスがどうにも使いにくくって・・・。画素数の問題じゃないってことですね。
Salewa Koala Kid Carrier

フォールディング クランプ

    2002年09月以降いろいろな理由でバベッジ号の走行は伸び悩んでいましたが、 ようやく通勤帰りエクササイズができる条件が揃いそうです。

    数回雨ざらしにしてしまったため、細かいところのサビが目立つようになってしまいました。 一番目に付くのは、折りたたみに使用するヒンジ部のクランプ。 そこでこの部分を分解し、清掃しました。 写真は作業開始前の状態です。

    シャフトはペーパーでサビを落とし、摺動面をグリスアップ。 ナットの側面もペーパーをかけました。 クランプのワッシャはさしてきれいにはなりませんでした。

    ナットはゆるみ止めつきですが、それでもこれが緩むとクランプが脱落しますから、 始業時点検の項目です。

2005-04-02 クランプ サビ落とし&潤滑
Moonshine HID Enduro

もっと明るいヘッドライトが欲しい

    バッテリーを交換してからさほど使用していないのに、ハロゲン ヘッドライトがどうにも暗くて頼りなくなってしまいました。 最近の白色LEDヘッドライトのほうが明るいのではないかと思えるようです。 そこで、エクササイズ再開の決意を込めて、 念願の、もっと明るいヘッドライトにとうとう手を出します。

    購入したのは TOPEAK 社製のムーンシャイン HID エンデューロ。 HIDの強烈な明かりが連続4時間使えるとはまさに最強のスペックです。 取り付けはもちろん簡単。リチウムイオンバッテリーパックは今までの鉛バッテリーよりも小型で軽量。 まさに技術の進歩を見せつけられているようです。 もっともそれにふさわしい金額でしたが。

    走ってみると、光量はもちろん十分ですが、色温度が高すぎ。 最初はHIDらしくていいと思いましたが、実用を考えると付属のカバーをつけて黄色よりにしたほうがバランスは上です。 配光は円錐ですが、あまりにも強烈なので、対向車への幻惑を考えるとホライゾンのある配光をぜひ取り入れてほしいところ。

2005-04-09 2020km HIDヘッドライト 税・配送料込み 50400円

    取り外したハロゲン ヘッドライトを室内の明かりでよく観察したら、 普段よく使うワイド配光側のランプそのものが、バルブの内側が曇ってしまっていることがわかりました。 真正面から覗き込んでも眩しくないし、発光色も黄色味を帯びています。 使用距離1300kmのうちの1000kmが夜間走行だったとして、平均時速10km/hとすれば使用時間は100時間。 長めに見積もってもこんなものですが、それでバルブが寿命になっちゃうのかなあ。 それとも製造ばらつき? ハロゲン ランプはバルブ、リフレクタそしてレンズが一体になったもの。 これを交換すれば、しばらくは使えたのだと思います。
Moonshine HID Enduro

またまたサイクル コンピュータの距離合わせ

    前回サイクル コンピュータの距離合わせをした直後、電池の組み込みがしっかりしていなかったようで、また距離が0kmに戻ってしまいました。 仕方ないので、またまた距離合わせを行います。 前と同じ方法では芸がないので、今度は定番のタイマーIC NE555を使い、 アステーブル動作させてフリーラン マルチバイブレータを作ることにします。

    右図の回路では発振周波数は次式のようになります。



    電源は9V積層電池とし、Cとして10μF、RAに5kΩ、RBに50kΩポテンショメータ (100円AMラジオからの取り出し品) としたところ具合よくなりました。 NE555の出力で外付けトランジスタを駆動し、オープンコレクタでスピードメータを駆動します。 今回はユニバーサル基板を用いて次回も使えるように作っておきました。出力には動作表示用にLEDも入れておきました。

    この回路では出力ONの期間の方が長いので実車の条件とは異なりますが、 それでも時速100km以上でオドメータを進ませることができます。

    ここ半年間の走行距離はわずかに50km程度でした。 さあ、エクササイズ再開はどこまでいけるかな?

2005-04-10 オドメータアドバンサ製作 サイクルコンピュータ距離合わせ 2030km

    距離を合わせて走り出したら、数km走ったところでまたまたサイクル コンピュータが機能停止してしまいました。 はて、前回と一緒だ・・・。 距離計がないとエクササイズのはりあいが半減してしまいます。
    電池の接触以外に、サイクル コンピュータのシリコンにバグでもあるのだろうか。 たとえばノンストップ走行距離が1000kmを超えると、次回パワーセーブからの回復時に誤動作する、とか。 たしかに、最高速度メモリの表示が"1 0" (10の位が表示されない)となったケースを目撃しました。 とりあえず再度電池を新品にし、約25km走行して正常なのを確認し、3度めの距離あわせを実施します。 今度は一気に2000kmも走らず、途中で何回かトリップメータをリセットして一休み(70分でオートパワーオフ)させたりしてみます。 きちんとした形でアドバンサを作っておいてよかった・・・。
    ところで安価なモデルを除けばサイクル コンピュータはたいていオドメータの初期値設定機能を持っていますから、 こんなアドバンサをわざわざ作る必要もありません。 もう一度不調になるならコンピュータごと買い換えてしまいましょう。 サイズが大きくてもいいから、ナイトランに便利な連続自照式のメーターがないかな。

2005-04-15 サイクル コンピュータ電池交換 距離合わせ 2085km

    約40km走行し、サイクル コンピュータは問題なく動作しています。走行中クランクがギシギシいいだしましたが、 これは左クランクシャフトのボルトのゆるみが原因。

2005-04-18 左クランク ボルト増し締め 2125km

Odometer Advancer

Odometer Advancer

<中高年の健康>仕様

    以前は体重を落とそうと必死に上り坂にアタックしていましたが、 中高年の運動に無理は禁物とのアドバイスを受けて、 この春は軽く息が弾む程度のコースをちょっと長めに・・・という趣向で行きます。 4時間連続点灯可能なHIDヘッドライトのおかげで、のべ3時間のコースも安心して走れます。 ところがそうすると、心肺や足腰よりも先にお尻がギブアップ。 そこで、サドルをソフトなものに変えることにしました。 スポーツ車店の店頭の商品の中から、 ソフトで通勤に最適 ! とのうたい文句のサドルを選びました。 そう、私のエクササイズは要するに、行きと帰りとで距離が10倍も違う通勤なのです。

    ヘッドライト バッテリーをフルチャージしておけば50kmの"通勤ルート"も安心ですが、 一回充電を忘れると、バッテリー切れを心配してエクササイズを切り上げなくてはなりません。 そこで、低価格になった高輝度白色LED式の乾電池ヘッドライトも併設しました。 バックアップ用だから小さくてもよかったのですが、販売価格が同じだったのでLED5灯の単3電池4本使用のものにしました。 以前使っていた単2電池使用の3Wクリプトンランプに比べれば軽いし、 明るさもそこそこで、説明書によれば連続点灯時間は30時間。

    1200km使った2代目折りたたみペダルは、わずかながらベアリングのガタが出だしました。 最初のペダルよりは高品質です。 実を言うとこのペダルにしてからペダルを折りたたんだことがなく、それなら使いにくい片面ペダルである必要もないので、 低価格なMTB用の両面ペダルに交換しました。 プラスチックべダルでは河川敷のような泥のトライアルセクションでは滑ってしまい不都合でしたが、 金属ギザギザペダルなら大丈夫。 安いけれど有名プロショップで扱っている品物だから信頼できるかな。

2005-04-29 軽整備 2225km
       後輪ハブベアリング スラスト調整、プラスチック製後輪スプロケットガードリング除去 (材質劣化による黄化と脆化ひび割れのため)
       ボトムスタンド取り付けボルト増し締め、スピードメータピックアップ取り付け修正
       リアショックユニット ピストンロッド注油 (ストロークに伴う異音のため。全然オイルダンパになってないやん :-< )

2005-04-30 中高年の健康仕様 装備追加変更 2237km
       Specialized Body Geometry サドル 3400円
       高輝度白色LEDライト HL-EL300 2680円
       デリニエータつき両面MTBべダル Wellgo LU-966 1200円


結局サイクルコンピュータ交換

    サイクル コンピュータはまたまた機能停止。 梅雨時の2ヶ月近く乗らなかった間に、リードスイッチがONのままで電池が消費してしまったのかな。 前回作成したアドバンサはデューティ比が望ましくない(スイッチがONしている時間のほうが長い)ため、 距離を進めている間の電池の消耗は不利になります。 とはいっても2ヶ月でダメになるはずじゃないんだけどな。
    もう一度アドバンサで距離あわせをするのも面倒になってしまったので、上級モデルに買い換えることにしました。 選んだのはTOPEAK PANORAM V12のワイヤード仕様。 すっきりしたパネルデザインに車速・距離・時間が同時に表示されるので便利そうです。

    以前交換したヘンテコなリアブレーキシューはやはり効きが悪いので、今度はシマノXTRブレーキシューにしました。 やはり全然違う!! こんなところでケチるべきではありませんでした。

    チェーンの伸びも気になりだしたし、ドライブトレインのガタも無視できなくなってきましたが、 一気に交換する決心がつきかねずにいます。

2005-07-31 SHIMANO XTR Vブレーキシュー \1790 2480km
       Reflex ヘルメット用リアビューミラー \1480

2005-08-05 TOPEAK PANORAM V12 送料込み 2520km \6235


育児仕様

    2004年以降はポゴとご近所ツーリングのみでまったく距離が伸びていません。 2001年から2002年ころは目を三角にして深夜の下りワインディングを60km/hで攻めていたりしましたが、 ここのところはせいぜい16km/hでのんびり走行。 ポゴはもうすぐ4歳、すでに Salewa Koara Kid Carrier の使用限度を超えています。 「ベビーキャリアにはもう乗せられないし、 Topeakのサスペンションシートが欲しいんだけれどリアサス車だから荷台式のキャリアも取り付けられないんだよ。」 とBMWのエンデューロバイク乗りでもある会社の知人に話したら、 「それじゃオレが使ってたヤツあげますよ。ウチはもう大きくなっちゃって使えないから捨てようかと思ってたんです。」

    その日のうちに彼が届けてくれたキャリアは、ドイツ製の Römer Jockey Relax Kindersitz . Römer 社はISOFIXのチャイルドシートを多数販売しているメーカーで、品質は安心できそう。 シートポストのみに取り付けるタイプで、シートベルトと足ベルトつき。 背面にはドイツ製らしく大型の赤色リフレクタを持っています。 プラスチック製のシートベースもクッションもやや褪色がありますが、 目的には十分。やったあ。

    このキンダージッツはレバー操作で簡単に脱着ができるよう設計されているものの、 バベッジ号のシートポストの場合はサドルとの位置関係からクイックリリースは不可能。 このシートを取り付けたままでは折りたたんでもハイエースの荷室には収まらないので、 収納時はシートポストから丸ごと取り外してサードシートに放り込んでおくことにします。

    このシートは乗員体重22kgまで使用可能。 ただし乗員の体重をスチールパイプの片もちビームで支持する構造ですから、 ハードなライディングは控えたほうがよさそうですし、 アームのクラック等の目視点検も毎回行うべきでしょう。 また、現在使っているシートポストはアルミ製ですが、 かなりの曲げモーメントがかかることを考えると、 重量は増加しますがスチール製のシートポストに変えたほうが安全かもしれません。
    Salewa Koara Kid Carrier とは異なりベビー用品の収容スペースはありませんが、 ポゴはもうオムツもおしりふきも必要としないので、さほど問題とはなりません。 片もちビームが適当なクッションとなり乗り心地もよさそう。 私の幼少時代は親父の重量車の荷台に直接座っていたことを考えると、 今のチャイルドシートはよくできているなあ。

    登山用ベビーキャリーに比べれば前方視界は制限されますが、 それでも晴れた穏やかな日にいろいろなものを見ながら気ままに親子で郊外をのんびり走るのはとても幸せなひととき。 「ぱぱ見てー、お花が咲いているよー。」 だから地方都市暮らしは素敵なんだよなあ。

2006-09-24 Römer Jockey Relax Kindersitz 取り付け
Roemer Jockeyd

Roemer Jockeyd


左シフトグリップ交換

    バベッジ号に使われていたSRAM社のグリップシフトはやはり耐侯性に乏しく、 久しぶりに乗ろうとして左グリップをひねったら、 グシャッという感触とともに見事に崩れてしまいました。 とても接着剤で補修といったことでは済まない「崩壊」状態です。 数ヶ月経って、ホームセンターでシマノ製を買い、交換。

    プラスチックの耐侯性の良し悪しは一般ユーザには実際に数年経つまでわかりません。 押しなべて中国製は劣悪なものが多いですが、 最近では日本の一流ブランドでも中国生産のものが多く、 現地法人生産ならまだしもOEM調達の場合はあまり期待できません。 シマノ製とはいってもこのグリップシフトは低価格車向けの製品ですから、 過度な期待はしないほうがいいのかも。

    さあ、一流ブランドの面目を保てるか、それとも中国製のゴミにロゴをつけて売っているだけなのか? 答えは数年先。

2007-07-29 左グリップシフト(フロントギア用) 交換 サギサカ \995 走行2860km
SRAM GripShift fragmented


医師との約束とサイクルコンピュータ買い替え

    ひどい腰痛を患ったためにバベッジ号にはしばらく乗れず。 で、そのせいもあってか健康診断の結果は思わしくなくて、医師の呼びだし。 「このままじゃ君やばいよ、何かしなさい」とのお医者さんの要求に、 それじゃ腰もほぼ治ったことだし1年間自転車を復活します、と約束させられてしまいました。

    さて整備して乗ろうと思ったら、しばらく屋外駐車しておいたために、どうやらサイクル コンピュータを盗まれてしまったようです。 不思議なことに、なくなっているのはコンピュータ本体だけで、ブラケットもピックアップもそのまま。 自分の自転車に使いたいというより、子供のいたずらなのかもしれません。 オドメータの伸びが楽しみだし励みなので、3つめのサイクルコンピュータを買います。 ちょっと調べてみたらワイヤレス仕様が手ごろな価格になってきていますが、 TOPEAK PANORAM V12はとても気に入っていたし価格も下がっていたので、もういちど同じモデルを買いました。 ピックアップとブラケットは最初のまま。 オドメータは最後に公式確認できていた2860kmからエクササイズ再開とします。

2007-12-19 サイクルコンピュータ TOPEAK PANORAM V12 2代目 取り付け \3837 走行2860km
2007-12-19 バッテリーLEDライト 電池交換



Moonshine Enduro HID点灯せず

    夜10時半、今日の仕事に見切りをつけて、さあちょっと遠回りをして帰ろうとしたら、 自慢のTopeak HID Moonshine Enduroが点灯しません。何度やってもダメ。あれ、バッテリーはまだかなり残っているはずです。 以前にも一発では点灯しないことがありましたが、せいぜい2〜3回のうちには点灯したのに。
    寒いせいかなと思いましたが、スペックではバッテリーの持ちを除けば氷点下でも動作可能なはず。 仕方なくその夜はバックアップ用のLEDライトで走りました。 普通の自転車用ランプの中では明るい方ですが、HIDに慣れた後ではあまりにも心もとないナイトランでした。

2007-12-27 Moonshine Enduro点灯せず

    バッテリーを充電し、室温状態にしてもやはりだめ。 よく見ると、スイッチを入れた直後にバルブ内部で数秒ほど小さなアークが飛んでいるのが見えるので、 点灯回路はキックを試みているようですが、点弧に至っていないようです。 するとバーナーの問題かな? そういえば最後に使ったとき、発光色が不安定にちらちらと赤みを帯びていました。 点灯直後にそうなることはありましたが、それが10分程度続いていました。
    この製品はなぜか販売価格が以前より値上げされているようです。 Topeak社ではスペアパーツを販売しているので、バルブを単品で買い求めてみることにしましょう。

2007-12-29 バッテリが問題なのではないことを確認

    交換用ランプを注文。やはり高いなあ。ホームセンターで新車のマウンテンバイクもどきが買えちゃうよ。 でもムーンシャインHIDを使ったら普通のLEDライトなんかには戻れません。

2008-01-09 ランプ注文 \17285 (送料・代引き手数料含む)

    交換用ランプが届きました。さあ、これで直るかな? それとも点灯昇圧回路の問題なんだろうか? そう考えながらマトリョーシカちゃん状態の慎重で丁寧なパッキングを開けたら、 OSRAM社の小さなパッケージが出てきました。 おお、1920年代の真空管メーカーはいまはHIDランプを作っているんだ! と一瞬思い、 待てよ、とよくよくパッケージをみると、10Wハロゲンと書かれています。 バルブ内部をみると、それはHIDバーナーではありませんでした。ありゃあ、誤品納入だあ。

2008-01-14 HIDバーナー誤品納入

    誤品納入の原因はベンダの仕入れ先(たぶんTopeakジャパン)でそもそも間違っていたとのこと。 ベンダの対応が思いのほか早くて良かったので、まあいいや。 組み付けたところ、ムーンシャインHIDの強烈な光が甦りました。

2008-01-17 バーナー到着、交換後正常復帰

Wrong product delivered



サイクルコンピュータ用夜間照明

    以前からナイトランのときもサイクルコンピュータの表示が読めるような小さなランプが欲しいと思っていましたので、 ジャンク部品で作ってみました。 単3電池2本で白色LED1本を点灯する、簡単なものです。 スイッチ付き電池ボックスは100円ショップの赤色LEDがたくさんつながったクリスマスイルミネーションからのサルベージ、 LEDも100円ショップのクリップライトからのサルベージ、 ハンドルバーホルダは松下電池工業製ハロゲンヘッドランプからのサルベージ。 2週間ほど前にはできあがっていたのですが、本日ようやく取り付け。
    この手のガラクタを付けすぎると、たいていどこの町にもいる変な自転車おじさんの仲間入りですから要注意です(すでにそうなっているのかも)。 さあ、HIDヘッドライトも直ったし、これで本格的にナイトランエクササイズを再開できると思ったら・・・また腰痛が!!

2008-01-20 サイクルコンピュータ用夜間照明取り付け


親子でトレッキング

    ハイエースはエンジン故障でディーラー駐車場に放置されたままなので、 ママがファルコン号で病院に行った土曜日、ポゴとバベッジ号でお出かけ。 優雅にレストランでブランチをとり、公園で遊んで、その後は河原でトレッキング。 キンダージッツの片持ちアームの強度が不安で岩場のトライアルは無理ですが、 水位の下がった川の淀みでクロスウォーターを楽しみました。「ぱぱー、まるでお船だ〜!!」

    ここのところドライブトレインの潤滑はお手軽に5-56を使っています。 ので、クロスウォーターなどすればあっという間に潤滑切れ。 ポゴと一緒に洗車して河原の泥汚れを落とし、水気が切れたら5-56をスプレー。 シリコングリススプレーをハイエースに積んだまま修理に出してしまいましたので。

    帰りしなにポゴは「ママのおみやげにするんだ〜」とヒガンバナを3本摘み、2本をそれぞれキンダージッツ左右のフック穴に挿し、 1本は手に持って帰ってきました。 発育曲線を外挿すると、来年そうそうにもポゴの体重はキンダージッツの設計荷重を超えてしまいます。 ポゴとバベッジ号でお散歩できるのも今年いっぱいかな。

2008-10-04 川公園

Riverside Trekking




ブレーキ整備

    ハイエースが無念のダウンをしてすでに1ヵ月。 ほぼ30年ぶりに、エンジン付きの乗り物を一台も所有していない状態が続いています。 幸いにバベッジ号はチェーンの給油とヘッドライトバッテリの充電を除けばトラブルフリーで、 また腰痛の再発もなく、小雨の日も含めて自転車登園・通勤を続けています。そういえば今年は台風が来なかったね。

    小雨の中を数回走行したあと、リヤブレーキの利きがかなり悪くなってしまいました。 急ブレーキはまったくできない状態。そこで本日はブレーキのメンテをしました。
    まずはリムを脱脂。 ブレーキクリーナはハイエースに積みっぱなしでディーラーの駐車場に置き去りにされていますから、 かわりに無水エタノールで洗浄。 ブレーキシューも洗浄しましたが、それだけではいまひとつ。 リムのブレーキ当たり面は表面にゴムが入り込んで黒ずんでいましたから、 電動ドリルに取り付けたワイヤーブラシで表面を荒らしました。
    シマノXTRブレーキシューは最初の取り付けが傾いていたために摩耗の具合も傾いてしまいました。 今回はパッドボディがリムに並行になるように取り付け直しましたので、パッドの当たりが出るまでは利きは今一つでしょう。 それでもリヤブレーキはそれなりの制動力を回復しました。

2008-10-29 リヤブレーキ整備 3300km


リヤブレーキアーム

    使用開始してから800kmほどのシマノXTRブレーキパッドはウエアインジケータまで摩耗が進んでいます。 そろそろ交換したほうがいいでしょう。 ちょっと探したら、XTRパッドとたいして変わらない価格で、ブレーキパッドつきのブレーキアームセットが売られていました。 純正のリヤブレーキアームはスチールプレスのクロームメッキ仕上げですが、 雨ざらしのためにずいぶんサビが進み見苦しくなってしまいました。 ので、ブレーキアームごと交換してしまってもいいでしょう。 オンラインショッピングでは現品合わせができずうまく取りつくかどうか不安ですが。

2008/10/30 ブレーキアーム発注 送料込み 2125円

    届いたのは、東京サンエス扱いのTEKTROブランドの品物。 テクトロと聞くとどうしてもプラグインオシロスコープを思い出してしまいますけどね。 ブレーキアームとパッド、ケーブルワイヤーガイドパイプの一式。 アルミダイキャストで塗装仕上げ、ピボットインレイも入っており、剛性は高そうだし質もよさそう。 時間がないから取り付けは来週以降だな。

2008/11/09 ブレーキアーム入荷 3380km

    TEKTROブレーキアームは、ピボットの径、ボルトのサイズ、 フレーム側取り付け座の形状やリムとの位置関係などまったく問題なく取りつきました。 マウントボルトは25mmの長いものと15mmの短いものが同梱されており、バベッジ号のリヤスイングアームには15mmを使います。 ケーブルガイドパイプは表面の酸化が進行していたので今回それも新品にできるな、と思ったのですが、 付属してきた2種類のガイドパイプの曲げ形状はどちらもバベッジ号のケーブル引き回しにはフィットしませんでした。 ので、やむなくオリジナルのまま。
    ブレーキシューはごくコンベンショナルな外観ですが、 TEKTRO社はブレーキコンポーネントを主力製品にして商売しているようなので、ホームセンターの格安車向け補修部品よりはマシかな? 組み上がって試走してみると、レバー操作は軽く、制動力はバッチリ! いい買い物ができました。

    同じ黄色といってもこのブレーキアームの色はスズキRMのフロリーナイエローに近く、 バベッジ号フロントフォークのレモンイエローとは異なります。 このアームをフロントにつけたらちょっと違和感があるでしょう。 フロントのブレーキアームも交換するなら別の色の方がいいかも。 もっともそのフロントフォークはウレタン塗装の表面が荒れてきていて、拭き掃除ではもはやきれいになりません。 が、再塗装をする元気もありません。

2008-11-15 リヤブレーキアーム・ブレーキシュー交換 3417km

Tektro Brake Arm



サイクルコンピュータ

    雨ざらし放置が祟って、2個めのTOPEAK PANORAM V12サイクルコンピュータが動作しなくなってしまいました。 第3研究所設立のための新規コンピュータを買いに秋葉原に行った際、 通りかかったアウトレットショップで電気ストーブと一緒に格安品のサイクルコンピュータを購入。 最後のオドメータはたしか3760kmだったような。

2010-12-29 サイクルコンピュータ 580円


第3研究所へ

    第3研究所はできるだけ田舎の雰囲気が残っている環境を選びましたが、 それでも四輪車で買い物に行くのは道路混雑とか駐車場がないとか、ほとんど実用性がありません。 二輪車でも停めるところに困る場合が多いし、毎日の移動に使おうと考えてバベッジ号を第3研究所に移しました。

    場所柄、自転車の盗難の危険性は100倍高まったといってもいいでしょう。 もうバベッジ号はサビがかなり目立つ状態ですから盗む方からすれば罪悪感が少ないだろう (変なことですけどね) し、 同等の新車の価格はさらに安くなってきていますから、盗まれてしまっても経済的にはさほどのダメージはありません。 が、たとえポンコツであっても自分とずっと付き合ってくれた愛車が盗まれるほど悔しいものはありません。心配だな。

    ところが盗難の心配よりも切実なのは、第3研究所は丘陵地帯にあり、どこに行くにも10度を超える坂道を使わなければならないこと。 なんだ、ここは都会だと思ったけれど、富岡だって山の方に行かなければこんな坂はないぞ。
    雨ざらし保管のまま整備せず持ってきたために初日はフロントディレーラーがハイギア固定のまま動かずに坂道を上れず、あえなく押し歩き。 翌日はペンチで無理やり動かしてフロントディレーラーをローギア固定、降りずに坂道を上れたものの、これを疲れた帰り道にやるのはきつ過ぎ。 というわけで第3研究所ではほとんど走行せず。

2011-01-09 第3研究所配置転換

路上教習先導車

    ポゴはサンタさんがニコタマのトイザらスで買ってくれた自転車PEV-6で補助輪を卒業し二輪走行ができるようになりました。 が、親に似てヒッキーな生活をしていて、ほとんど家の周りだけ。タイヤのヒゲも削れないうちに体格にあわなくなってしまいました。
    ので、PEV-7導入。本人が選んだ、変速機なしの24インチのごく普通の女の子むけストリートサイクルです。 とくに変わったことのない、だけれど安心・信頼できるブリジストン車。 で、そろそろきちんとストリートライディングを教えてやるための先導車用としてバベッジ号を中央研究所に引き上げてきました。

    雨ざらし放置のバベッジ号の状態はひどいものでした。各部サビだらけ。 前後ブレーキの作動は良好ですが、なぜかリヤディレーラーガードが内側に曲がってトップギアに入らないし、 フロントディレーラーは動作せず、ローギア固定。まあ初心者マークつきの子供の先導はできます。 前後タイヤにエアを入れ、緩かったフロントタイヤのエアバルブを絞め、片道3kmほどの郊外走行に出発。 最初はとにかく一時停止の標識のあるところでの確実な停止と、見通しの悪い交差点での最大徐行、左右確認、右折時の後方確認。 なかなかスムースにはできません。が、ここはしつこく練習します。これができないうちはソロはだめです。どうにか楽しく親子で走れました。

2012-06-10

    翌週は修理してから出発。フロントディレーラーはディレーラー側のインナーワイヤ出口に5-56注油で復活、リアディレーラーガードは曲げ直して修理完了。 この先半年くらいは親子ツーリングに行けそうですから、ちょっと投資して修理してもいいな。
    2台でホームセンターに行き、自転車売り場でパーツを購入。 まずは真っ赤に錆びたプロップスタンド。黒スプレーを吹いてしまえばそれで我慢することもできますが、ちょっとぜいたくに黒塗装仕上げの新品。 Specializedブランドのサドルは案外早い時期にスキンが破れ、また赤プラスチックのベースプレートはひどい退色。 残念ながら品質はホームセンター級でした。ていうか自転車の部品の品質なんてこんなものか。 新品はかっこよく見えても、長く使えるモノは多くないのかもしれません。 こんどはサギサカ扱いのサドル。 いままでのサドルとほとんど同じサイズとクッション特性で、ちょうどよさそう。 シフトワイヤーは注油で復活しましたが、交換用に汎用のワイヤーとシースを買い置き。

2012-06-23 レトロフィット かわこうえん走行 12km
  • サドル新品交換
  • プロップスタンド新品

  •     フロントタイヤは2週間でぺちゃんこ。バルブのみ交換でいいのでしょうが、 未使用の三ツ星のチューブがあったのでいままで使っていた井上ゴムのチューブをリタイヤさせ、交換。 タイヤそのものは3分山ですが、サイドウォールのひび割れがひどくなっていて、交換を考えるべき状態になっています。 が、この先どの程度乗るか分からないし、もう少し我慢。 三ツ星はずいぶん前に自社ブランド自転車用タイヤから撤退していて、ヒルトップ1300はもう手に入りません。 スタイル気に入っていたのになあ、残念。
        フロントブレーキアームはサビがひどく、黒スプレーを吹いてボロ隠し。ブレーキシュー組付調整中に再び雨になり作業中止。 しばらくして雨が上がったら、おお、きれいな虹だ。

    2012-07-07 レトロフィット
  • フロントブレーキアーム塗装

  • PEV7




    つづく・・・


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    Apr. 13, 2002 Created.
    Apr. 26, 2002 Updated.
    Apr. 29, 2002 Updated. 1000km service completed.
    Aug. 17, 2002 Reormatted.
    Aug. 25, 2002 Updated.
    Aug. 28, 2002 Bug fixed.
    Sep. 15, 2002 Updated.
    Sep. 20, 2004 Updated.
    Dec. 19, 2004 Updated.
    Apr. 13, 2005 Updated.
    Apr. 15, 2005 Updated.
    May. 02, 2005 Updated.
    Aug. 05, 2005 Updated.
    Feb. 12, 2007 Updated.
    Sep. 22, 2007 Updated.
    Dec. 19, 2007 Updated.
    Sep. 11, 2008 Updated.
    Mar. 10, 2009 Updated. Added text wrote on Toshiba X01T Windows Mobile 6.0 Professional.
    Sep. 28, 2010 Updated. Improved compatibility with Internet Explorer Mobile.
    Jul. 05, 2012 Updated.