Nissyo Kogyo NP-101
Regulated DC Power Supply
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戦前のハリクラフターズ
をはじめラボには古い機器がいろいろありますが、
さて自分との付き合いが一番長いのはどれだろうと見ると、
どれもシリコンバレー駐在時にラジオ少年復活 (ラジオおやじ化) して以降のものばかりで、
ラジオ少年だったころの機材はほとんどありません。
渡米中にかーちゃんがほとんどの物を捨ててしまったのがその理由ですが、
調子が悪くなってしまった
IC-502
やRF-2200など、
もういじることも無かろうと新婚時代に自ら捨ててしまったものもあります。
ああ・・・。 そんな中で、開局時にIC-502に給電していた日章工業の安定化電源装置は無事生き延びています。 お金が無くて3Aモデルには手が出ず、 いずれ10W機を買えたらそのとき買い換えようと思っていたこの小さな電源装置は、 高校を卒業し家を出るまで私のメイン・パワーサプライだったし、 いまでもラボの小さな機器に24時間休みなくパワーを供給してくれています。 新品で秋葉原で買ったのに、いまやケースの塗装ははがれてみすぼらしくなっていますが、 端正なフロントパネルは傷みなし。 パイロットランプはネオン管でしたが、ずいぶん暗くなってしまって、 数年前にランプケースを分解して内部をLEDに交換しました。 この電源装置は過負荷にしてしまってしばしば背面の1Aヒューズをブローさせてしまうのですが、 LED電源はヒューズ以降から取り出したので、ヒューズプローの確認ランプとしても便利になりました。 |
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RN-2 AMトランスミッタ
を製作していたとき出力がどうにもノイジーで、
あれこれ調べてみると、DC12V電源がむちゃくちゃ暴れていました。
これは電源装置か・・・平均電圧は12Vあるので、
機器の側に大きな平滑キャパシタが入っていればトラブルに気がつかず使えてしまっていたのでしょう。
老兵もとうとうダウンか。
でも症状からして電源トランスではなさそうだから、間違いなく修理は可能。
さあ、直してあげよう。 いままでに出力電圧の再調整や緩んだジョンソンターミナルを締めなおすために何度か開けたことはありますが、 いまじっくり見るととてもシンプルなつくりで嬉しくなってしまいました。 制御基板の部品実装はすべて手はんだだし、ダイオードの足はきちんとカールされています。 まるで中学校の技術家庭科の教材のよう。 |
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50MHz SSBに明け暮れた頃を思い出しながら、回路図を書き起こしてみました。
パワートランジスタは2SB407、小さい2つは2SB186です。
さて、2SBタイプは在庫があったかな。 回路図ができたところで各部をチェックしていこうとして電源を入れてみたら・・・あれ? 安定している・・・。直っちゃったのかな? で・・・異常だったのは製作途中のRN-2 AMトランスミッタ側でした。 入出力のキャパシタにいい加減なものをつけていたため、 自分の出す高周波で3端子レギュレータが異常発振していたのでした。 お粗末!! 単純な勘違いのために数時間はつぶしたぞ。 とにかくNP-101安定化電源装置は無実、元気いっぱいだったのです。 ごめんよ、疑ったりして。 これからもよろしくな。 |
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