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Mizuho SX-1
Shortwave Preselector
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この小さな機器 - ミズホ SX-1 プリセレクタ - は
購入時の透明プラスチック袋にくるまれたまま数年間、
コリンズと並べられてラックにいるだけでした。 2021年09月、 RF-2200 の修理・整備を行った際、 当時最新鋭だったその短波ラジオは、 感度・選択度はポータブル短波ラジオとしてはとても素晴らしいものの、 第1周波数変換段に起因するイメージ混信がかなりあることに気がつきました。 イメージ混信妨害を低減する一つの対策は、 目的周波数以外の信号が受信機に入ってしまうのを防ぐことです。 このための装置がプリセレクタです・・・ そうだ、ウチにはミズホのプリセレクタがあるんじゃん! 試してみよう、今が出番! ビニール袋に入っていたSX-1の外装はとてもきれいな状態を保っていましたが、 電池を入れようと電池ボックスカバーを開けると、 懐かしくて泣きそうなブツ - ナショナルハイトップ006P 9V乾電池が、 ひどい液漏れとともに現れました。 |
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液漏れでサビた電池ケースと電池コンパートメントカバーを削り、ケースをシンプルグリーンでお湯洗いして、
外装はきれいになりました。
006P電池ホックは程度の良い中古品に交換。
組み上げて、実戦復帰準備良し。 |
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トリオTS-820Sの第5回目修理
が一段落したので、
つぎは仕掛かり感がどうしても消えない
スカイセンサー5800
の、3巡めの作業をしましょう。
でもその先にこちらの調べをつけておくことにします。
ミズホSX-1プリセレクタ。
もしこれが調子よく動けば、
イメージ妨害にとても弱いスカイセンサー5800の強い味方になるに違いありません。 例によってこのページを読み返します。 前回テストは2021年9月でしたね。 今回は基板を取り外して回路図を描き、 動作原理を理解したうえで原因調査をはじめることにします。 2026-01-12 作業開始 |
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中のしくみが理解できたうえで電池をつなぎ、
IC-706MkIIGMを受信機として仮配策でテストしてみると・・・
SX-1、ちゃんと動作しているよ! 右の動画では、S9+10dB振ってベトナムの声放送が入感していますが、 SX-1のチューニングを外すと信号強度がS1まで落ちています。 2026-01-14 |
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いよいよ当初目的、
スカイセンサー5800
を引っ張り出してプレセレクタのテスト開始。 仕組みからして過度な期待はしないでおきますが、 どうしてSX-1は狙い通りの動作をしています。 条件がよければイメージ混信をほぼ気にならないレベルにまで排除できます。 右の動画の例はすこし極端かもしれませんが、 5800の欠点の一つ、低調波イメージの混信。 13.750MHzの信号が、 ICF-5800のダイヤル位置6.420MHzで聞こえてしまっています。 (13750 / 2) - 455 = 6420 14MHzと6.5MHz。 さすがにこれだけ離れていれば、SX-1でばっさり落とせます。 ほかにもいくつもの実用上問題となるイメージ妨害の状況で、 SX-1はかなり状況改善してくれます。 イメージ混信がない、つまり5800の受信周波数プラス910kHzに他の信号がない場合でも、 イメージ周波数上にあるノイズを削ぎ落してくれるので、 スルー時に比べるとノイズが一回り減ります。 これはかなりうれしい効果。 |
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iCF-5800は第3準作業の結果ひとまわり調子が良くなりました。
短波放送を聞くのであれば5800は十分すぎる感度、適切な選択度、
実用上支障のない安定性。
が、高周波増幅なしでアンテナからの信号をいきなり2SC710で周波数変換する5800。
その最大の弱点であるイメージ混信を、SX-1はかなりのところまで改善してくれます。
この2台は本当にナイス・ペアです。 |
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